メインメニュー
検索

ブログ - 禅と茶道 2茶道の成り立ちと茶禅一味(4) 緝熙庵内田慧純老禅子

禅と茶道 2茶道の成り立ちと茶禅一味(4) 緝熙庵内田慧純老禅子

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
八王子支部 2020/4/16 11:33
(3)利休と茶道の成立①
 東山文化の全体に流れる思想のなかで、珠光、紹鴎らによって形成されました茶の湯に、紹鴎の弟子で茶の聖人共呼ばれる有名な千利休が出て、茶道として大成したといわれます。
 利休は、四畳半の草庵を、三畳、二畳とさらに縮め、道具の座敷飾りの余地のないように簡素なものに改めました。また竹の茶杓、花入など、竹のもつ単純な素朴の味を生かした新しい茶道具を工夫創造しております。
 また楽焼茶碗を焼かせ、その他の国焼きの備前、信楽、唐津などとともに、素朴で野趣に富む侘びた道具を愛用し、珠光、紹鴎のめざした麁相の美をいっそう深く広く茶の湯に取り入れました。
 こうして、草庵の茶、侘び茶がいよいよ完成されていくのですが、これはまた、禅的な美の世界をつくりあげたともいえるのです。その侘びの美の創造は、禅によって培われた審美眼によるところが極めて大きいのです。
 利休は紹鴎に十九歳で入門するとき、大徳寺で髪を下ろし頭を丸めてその決意を示しました。その後も続いて、古和渓尚を始め大徳寺の禅僧について坐禅の修行をし、ついに禅の奥義を究めた人です。禅によって体得した生き生きとした力と高い境涯をもって、侘び草庵の茶風と、その心のあり方を求め、ついに茶道を確立したのです。「珠光、紹鴎皆々禅宗也」と言われますが、茶道の確立に禅が動かし難い役割を果たしたのです。
 前にも述べました『南方録』の冒頭に、「小座敷の茶の湯は、第一仏法を以て修行得道する事也、家居の結構、食事の珍味を楽とするは俗世の事也、家ハもらぬほど、食事ハ飢ぬほどにてたる事也、是仏の教、茶の湯の本意也、水を運び、薪を取り、湯をわかし、茶をたてて、仏にそなへ、人にもほどこし、吾ものむ、花をたてて香をたく、ミなミな仏祖の行ひのあとを学ぶ也」とあります。
これこそまさに利休の茶の理念、精神をあざやかに示しているといえるでしょう。
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (40)

トラックバック

トラックバックpingアドレス https://hachioji.ningenzen.jp/modules/d3blog/tb.php/680
Copyright © 人間禅西東京支部 2007-2013