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禅との出会い
 
人間禅西東京支部 臼杵宗応
 
私は生来、事を深刻にとらえる性格ではなかった。したがって、多感な青年期にも深く悩むということもなかった。ところが、大学受験に二度失敗した時には、さすがの私も不安の毎日を送ることになったのである。友人はこの世の春を迎え、青春を謳歌していた。

ある日、私は竹馬の友の家に遊びに行った。田舎の納屋の屋根裏、そこは我々悪童どもの隠れ家であった。その片隅に埃だらけの長持ちの中に、いつ読まれたかわからない本があった。その一冊を何気なく手にとり読み始めた。そこに、坐禅についての一文があった。

その前後はよく憶えていないが、私の心にとまったのは「昔の大人物は皆坐禅の修行をし、己を磨いた。西郷隆盛しかり、山岡鉄舟しかり云々・・」であった。単純な私は、大人物になるには坐禅の修行をすればいいのかと思い、思い込んだ。この一文からの思いは大学入学まで持ち続けた。自分は京都にある大学に入って、禅寺に下宿をし坐禅をしながら大学生活をしたいという夢をえがいていた。

ところが、これまた希望どうりにはいかず、東京の中央大学に入学をすることとなった。喧騒の東京には坐禅をしながら学生生活が送れるとは考えられなかった。しかし、田舎の屋根裏で得た思いがあって、SC(新入生の相談係)に坐禅への思いを告げ相談した。そのとき紹介されたのが中央大学五葉会(坐禅の会)であった。まだ募集はしていなかったが、その日、即刻入会手続きをした。私よりさきに一人すでに入会していた新入生がいた。

先輩の指導で早速坐禅をした。(45分)足は痛く、大変な思いをした。それから、毎日会室に通った。ところが、3ヶ月位経つと多少大学生活にも慣れてきた。しかも、坐禅への道機が単なる坐禅をとうしての西郷隆盛、山岡鉄舟への憧れから来ているので、実際の行の大変さに負け、当初の意気込みがうすれかかり、一日怠け、二日怠け、一週間怠けという状態となった。しかし、そのとき先輩、同期の温かい誘いがあり、再度会室へと。

その後も、このような状態を繰り返しながら4年間坐り続ける事が出来ました。卒業後も、先輩、同期と共に坐り、今日では日日の生活の要になっているような気がします。又そうしたいと思っています。大先輩方が何時も言われ、実践されている、“納得のいく人生を目指して”細く長く坐っていきたいと思います。

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