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ブログ - 講話「現代の若者の感覚や人生観について」(1)   古江龍巖

講話「現代の若者の感覚や人生観について」(1)   古江龍巖

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
八王子支部 2018/8/19 20:52
1,他の世代と現代の若者との人生観・生き方の違い。⇒質疑応答
2,現代の若者と禅との関係。⇒質疑応答
・古江龍巌(翼):1994年平成6年生まれ、24歳

■『生きる希望を忘れた若者たち』鈴木弘輝著 講談社現代新書 2012年を参考に、若者の考え方や感じ方について考えます。
・鈴木弘樹:1970年 横浜生まれ(48歳) 塾講師として教育現場に関わりながら社会学の研究。
  ・「私も含めた年長者が若者と地続きの場所にいることを実感できる時代はもうないだろう」
・「若者が自分たちのほうに成長してこないという実感、若者への不安」
・社会学のアプローチをとりつつ世代間の価値観・人生観を比較し、若者をどう理解することができるかについて考察した本。

①近代 戦後から1970年代まで みんなが共通の目標・ルールを持っていた時代
・「安定的で豊かな日常生活をおくること」「貧困からの脱出」が「みんなの夢」
・「貧困からの脱出を達成するための計画」が「みんなのルール」(社会主義、資本主義)
・伝統や過去の歴史をつなげる大家族、家郷が人々の基盤、生き方や行為の基準に。

②2つの価値観が同時に存在している現代という時代
・1970年代後半から80年代後半までの「前期型現代」と、80年代後半から現代までの「後期型現代」の2つの社会観・人生観を持つ人々が現代には同時に存在している。

③前期型現代 「虚構の時代」 1970年代後半から80年代後半に生まれた価値観
・「貧困からの脱出」という共通の「みんなの夢」、「生きる見本」はなくなった。
・「生きる見本」「自分なりの未来」は一人ひとりが自分から作り上げていくもの(虚構)になった。「自分なりの未来を構築・維持する」ための「自分なりのルール」で生きていく。
・近代にあった共通の「みんなの夢」は「それぞれの虚構」になった。
・自分なりの未来を各自が作り、その目標に向かって生きていく生き方。(例,受験,核家族)
・自由な恋愛結婚によって自分なりに作り出した「核家族」が人々の基盤。自分なりの核家族を目標・基準に、自分の行動、生き方を決めていく。

  ④後期型現代 「いまの愛情の時代」 1980年代から現代までに生まれた価値観
・仕事に人生をかける生き方、家族を持ちたいという生き方など、自分なりの生きる見本、自分なりの将来を作りあげ、その目標向かって日々を生きるという未来を見据えた生き方をしない。
・「核家族」に幸せや愛情を感じられなくなり、核家族を生き方の基準・目標にしなくなった。
・様々な過去や伝統的な価値観、核家族からも切り離された現代の若者は、自分をもっと短い「いま」という時間間隔の中で捉えている。過去の伝統や、未来の目標ではなく、「いま」の「自分」を大切に(こだわる)生き方。
・「いま」の「自分自身の感覚や考え」を自分の生き方、行動の基準にするという意識が強まる。
・過去でも未来でもなく、「いま」満足や幸せを感じさせてくれるものに近づくという動きを何度も繰り返す。
・「いま」の自分が満足しているか、納得しているかを行動の基準にするため、「いま」やりたいことはすぐにやり、「いま」やりたくないことはすぐに辞める。「いま」を基準にどんどん切り替えていく。(いわゆる「根性・忍耐力がない若者」)
・「いま」の自分の感情、考えを重視するからこそ「いま」の苦しみや苦労に敏感に反応する。
・そうして「いま」「自分」の満足のために生きるという生活が続くと、やがて「生きる希望」を忘れてしまう。「いま」の満足だけを追い続ける人生になってしまうのではないか。
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