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ブログ - 旧暦はスゴイ   鈴木翠珠

旧暦はスゴイ   鈴木翠珠

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
八王子支部 2017/11/3 10:39
 本との出会いは、新たな見方との出会いでもある。そしてしばしば目を開かされる。今回は「旧暦」というモノの見方。本は『旧暦で日本を楽しむ』、千葉 望、講談社、2014年。
 太陽暦である新暦が明治6年(1873)から採用されて以来、私達は季節の行事をも当然のように受け入れている。その行事には古くからあるもの、西洋由来のもの…と入り乱れているが。例えば、本日はハロウィーン也。きっと、渋谷の街は仮装した若者達で乱痴気騒ぎになっているだろう。
 西洋由来のものはまだしも、日本由来のものは季節の行事と季節そのものがそもそもリンクしきれていない。例えば、9月9日の長陽の節句。菊花開く季節は今年で言うと新暦10月13日である。旧暦にあたる9月9日が新暦の10月28日であるから、ずれ具合が分かろうというもの。新暦の9月9日で「さぁ、菊の花を浮かべて長寿を祈ろう!」という時に肝心の菊が生えている季節ではないワケであるから。温室栽培だの何だのが出回る便利な世の中であるため、イチイチそうしたことを感じにくいシステムになっているのが原因だろう。生まれてこの方、新暦の生活が呼吸するようにデンと横たわっていたため、そうした不具合に不具合と感じていなかった。またその歪さにも。しかし、一度認識してしまうと違和感を強く感じるようになった。確かに新暦は世界と並足を合わせるにはちょうど良いだろう。しかし、行事の本来の意味そのものがかなり薄れてしまっている。重陽の節句は菊薫る夜にぐいっと一杯やるから(勿論菊の花をお酒に浮かべつつ)重陽の節句なのである。
 禅と向き合いつつ、この世界のかそけき変化を感じていたい今日この頃。
二〇一七年神無月
翠珠記ス
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