メインメニュー
検索

ブログ - はじめての方へ(座禅のご案内)(3)   鸞膠庵小野円定老師

はじめての方へ(座禅のご案内)(3)   鸞膠庵小野円定老師

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
八王子支部 2017/5/10 11:23
Ⅲ 効     果
1 三     昧
1) 数息観三昧
数息観に習熟しますと、「三昧力」(ざんまいりょく)が養われます。三昧とは、「心を一境に住して散乱させない」ということです。はじめての方は一つのことに集中すること、と受け止めてください。
例えていえば、独楽(こま)がフル回転しているときは、回っていること自体が分からないほど止まっているように見えます。そういう澄み切った(フル回転)状態が三昧です。フル回転の独楽に何か物が触れた場合、咄嗟にはね返します。同様に、数息観三昧の状態のときは、少しの雑念ははね返します。よくいわれる無念無想とはまったく違います。

2) 三昧の効果
三昧の効果は、澄み切った心で物事を見ることができ、正しく受け止めることができるようになります。そして、正しく判断ができるようになり、道を外さない。又、突然予期しない出来事に出合った場合でも、落ち着いて平常どおりの実力が発揮され、誤りなく対処できるという効果もあります。仕事でも学問でも芸事でも、三昧力を養えば効果はてき面に現われてまいります。 三昧力とは、言い換えれば「只今という瞬間を最大限に生きる力」といってもよいでしょう。只今の瞬間が一日に、一年に、一生につながってまいります。三昧力を養うには短時間でも続けることです。三昧力は続けることによって自然に身につくものなのです。

2 心の寂けさ (争わない心)
三昧力が身につきますと、心の内面が見えてきます。これは雑念妄想によって今まで波立ってザワザワしていた心が澄んできたということです。そして、心の寂(しず)けさというものが、実感できます。
この寂けさが身につきますと、心とは本来利己的なものではなく、人と争うようなものではない。もっと穏やかな大らかなものであるということが実感できます。更に、自信のようなものが湧き、自己を信じ相手のことも信じられるようになり、争わない心が芽生えてまいります。

3 前進する心
人生にはいろいろな出来事が待ち構えております。あまりの苦しさに身動きが取れなくなることにも遭遇することがあります。私たちは辛いことが起こりますと逃避したくなりますが、現実社会から逃れることはできないのです。その苦しみ、悲しみと真正面から向き合わなければならないのです。苦しみ、悲しみをしっかり受け止める強い心が必要とされるのです。
三昧力が身につくと、随分と心が楽になってまいります。禅的にいえば辛い三昧、苦しみ三昧に徹底できるということです。そして、明日への展開へと自らを奮い立たせ、前進する力を養うことができるのも三昧力の効果といえるでしょう。
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (136)

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://hachioji.ningenzen.jp/modules/d3blog/tb.php/510
Copyright © 人間禅西東京支部 2007-2013